腸内細菌の移植で若返り??

腸内細菌の移植で若返り??

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2021/09/11(土)
皆さん、おはようございます。

今日は、腸内細菌の移植で脳が若返る??という興味深い研究が報道されたのでご紹介します。

学術誌Nature agingによると、アイルランドのユニヴァーシティ・カレッジ・コークの教授、ジョン・クライアンらはマウスのマイクロバイオーム(細菌叢)を使用し、興味深い研究を行った。
過去の研究から生物の認知能力を含むあらゆる身体機能は腸内細菌叢内容に影響を受けていることがわかっている。加齢とともにその多様性は低くなり、菌の存在分布傾向も変化する。
クライアンらは生後3-4ヶ月の若いマウスのフンから細菌叢を採取し、生後20ヶ月の高齢マウスに与えた。その結果、若い細菌叢を移植したグループのマウスはそうでないグループと比較し認知テストでより良い結果が認められ、学習や記憶を司る脳の海馬内に認知機能や免疫機能の向上に関連する遺伝子の活動パターンや代謝に変化が認められたという。
今回の研究から、マイクロバイオームを操作することによって加齢によるマウスの認知機能の低下が改善されることがわかりました。
この研究結果をそのままヒトに当てはめるには未だ解決すべき問題がありますが、研究者は大きな可能性を感じていると言います。

プレバイオテイクス、プロバイオティクスの摂取によってアンチエージングするパパパイナにとっても非常に有望な情報かと思います。

もっと直接的なアプローチとしては、若い腸内フローラを移植してアンチエージングする、という時代も遠く無いかもしれませんね。