「加齢とともに基礎代謝は低下する」は間違い??

「加齢とともに基礎代謝は低下する」は間違い??

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2021/08/25(水)
皆さん、おはようございます。

今日は加齢と基礎代謝量の関係について、気になる記事があったので紹介します。

加齢とともにヒトの基礎代謝は低下し、これを主な原因として中年期から肥満、成人病などの罹患率が増加する、というが現代医学のコンセンサスとされてきました。

今月Science誌に掲載された研究はこの常識に異論を唱えています。
アメリカ、デューク大学ポンツァーらは現在の基礎代謝が生命維持機能の維持エネルギーのみを範囲としているのに対し、細胞が活動するために必要なエネルギー量を二重標識水法で測定。世界29カ国の生後8日から95歳までの6600名におよぶ被験者について調査した。
結果、細胞レベルでのエネルギー消費量が最も多いのは1歳の時であることがわかった。1歳期には成人の3倍ほどの消費量。そこから年3%ほどずつ低下するが、20歳頃に安定し、なんとそれ以降60歳頃まで同じ水準を保つという。

では、どうして中年期以降に肥満率が上昇するのでしょうか。例えば20歳の頃に比べて40歳になると自動車で移動する事が増えるかも知れませんし、喜んで飛び回ったりすることも少なくなるかも知れません。基礎代謝の差で無いのであれば、生活習慣の差である可能性があります。

逆に言えば、高齢者でも日常的に運動している人が健康を保っていることも説明出来ます。
もし私たちの今の体重が基礎代謝低下のせいで無いとすれば、どんな生活習慣からきているでしょうか??

出典  https://science.sciencemag.org/content/373/6556/808