皆さん、こんにちは。

少し過激なタイトルですが…全ての人に関係する興味深い研究があったのでご紹介します。

自治医科大学の黒尾教授らのグループは、偶然にも非常にはやく加齢してしまうマウスを発見しました。このマウスを研究していくと、クロトー遺伝子が欠落したことがわかったのです。このクロトー遺伝子は

ミネラルの一種であるリンの排泄に関与しており、加齢の早いマウスは腎臓でのリン排泄が殆ど行われていないために加齢が早かったことが解明されました。

リンは骨の形成や、エネルギー産生になくてはならない必須ミネラルの一種で、いらなくなったリンは腎臓によって排泄されています。しかし、現代の食生活では摂取するリンが過多であり、腎臓が疲弊してしまうことから、日本人成人の8人に1人は慢性腎臓病だという統計があります。

先ほども書いた通り、このリンの排泄が滞ることが様々な加齢現象の原因になっていることがわかっています。

リンはタンパクと一緒に存在しているので、食生活から除去するのが難しいのですが、戦後問題になっているのは食品添加物のリン酸塩です。リンは有機リンと無機リンに分かれますが、添加物のリン酸塩が属する無機リンの方がより吸収されやすく、腎臓の負担になりやすいのです。

黒田教授らは、まずこの添加物のリン酸塩を含む食品を避けることが、腎臓の保護、ひいては老化を遅らせることにも影響すると話しています。

リン酸塩は食品の保水性を保つ効果があり、ハム・ソーセージやかまぼこなどの食肉魚肉加工品に使用されることが一般的です。

皆さんも、まずはこのリン酸塩を含む加工食品に対する注意からスタートしてみてはいかがでしょうか。