ホルモンバランスを支える腸内細菌

ホルモンバランスを支える腸内細菌

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2023/07/27(木)
皆さん、こんにちは。今日は、更年期のホルモンバランスと腸内環境の関係を説明していきたいと思います。

御存知の通り、更年期に女性体内の卵巣で分泌される女性ホルモン、エストロゲンの産生量が減少することによりホルモンバランスが崩れ、ほてりや発汗など、いろいろな不具合が起こります。

近年、この更年期に不足するエストロゲンの代わりとなる「エクオール」という成分が注目されています。エクオールは大豆に含まれる大豆イソフラボンが、腸内細菌によって転換した成分です。統計によると、日本を含む東アジアの女性のうち、このエクオールに転換できるヒトは約50%と言われており、全ての女性がもっている腸内細菌ではありませんが、半分の更年期女性が大豆イソフラボンをエクオールに転換し、ホルモンバランスを保つことが出来るのです。ただし、この腸内細菌も腸内環境が悪化しているとうまくエクオール転換をしてくれません。日頃から腸内環境を健康的にキープすることが大切なのです。

また、エストロゲンの話をしましたが、エストロゲンの排出にも腸内細菌は関係しています。体内のエストロゲンは、肝臓、腎臓で代謝されますが、この代謝にも腸内細菌が深く関係しています。腸内環境が良好でない時、エストロゲンを排出することができず、体内のエストロゲン量が過多になり、生理が重くなったり、太りやすくなる、また乳ガンの発症リスクが高まってしまいます。

腸内細菌は、体内のエストロゲン量を適度に保つ重要な役割を果たしているのです。
日頃から腸内環境を整えることが、ひいてはホルモンバランスを保つことにもなるのです。