このニュースをテレビなどで見た人も多いのでは無いでしょうか??
今夏も多くの感染症が流行していますが、重症化する人もいれば、これといった症状が現れずに完治する人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか??
東京大学医科学研究所がイギリスの科学誌Natureにこの件で興味深い研究を発表しました。
https://www.nature.com/articles/s41467-023-39569-0
マウスを使った研究でわかったのは、体温が38℃を超える環境で飼育されたマウスの腸内細菌にはウイルスの増殖や炎症化を防ぐ「二次胆汁酸」を多く分泌する細菌が活性化し、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症による症状が重症化しなくなる、というのです。
ヒトの体温が38℃になる状態は通常ではありませんが、より高い体温で同様に二次胆汁酸の分泌が多くなることは期待できるようです。
この研究で、高い「体温」と「腸内フローラ(腸内細菌叢)」が感染症にも負けない強いカラダを維持してくれるメカニズムがまた一つ明らかになりました。
皆さんも体温を揚げる温活と、腸内環境の維持をして、感染症を重症化させない健康なカラダを目指しましょう。