グルテンフリーを考える

グルテンフリーを考える

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2023/05/18(木)
パパパイナやコメコンなど、カラダによい食品を販売しているフエルサですが、創業当初から「パパパイナはグルテンフリーなの??」という質問をたまに頂きます。またグルテンフリーというワードを記事や、街中でもみる頻度はあがってきているように感じるので、フエルサとしてはグルテンをどう捉えているのか、説明したいと思います。

そもそもグルテンとは、小麦・大麦・ライ麦に含まれるタンパク質であるグルテニンとグリアジンが結びついた強い粘性をもつ成分で、パンやパスタなど、小麦を原料としている加工食品のおいしい食感の要であるのはもちろん、摂取されたグルテンが分解されることにより、免疫系細胞でも必要になるアミノ酸、グルタミンの供給源になるなど、有用な成分といえます。

グルテンフリーの潮流は、欧州人の人口1%にもおよぶセリアック病の原因になっていることが解明されてからですが、正確な統計は無い状態ですが、日本人におけるセリアック病罹患率は非常に低いと言われています。
次に小麦アレルギー。厚労省のデータによると、日本人の1-2%がまずなんらかの食物アレルギーをもっているとされ、そのアレルギー品目の内訳として小麦は8%。いちばん多い鶏卵38%と比較してもかなり少ないことがわかります。
最後にグルテン不耐症/過敏症ですが、これも正確な統計が無いのですが、セリアック病とも関係しており、やはり日本人の罹患率は低いと思われます。

上記のように、例えば卵アレルギーや、蕎麦アレルギーと同じように、グルテンの有害性というのは基本的には先天的な体質によるものなので、該当しない日本人の多くの方にはデメリットをメリットが上回る、といえると思います。
また、現代日本人は米食が減って小麦の消費量が増えた、という文脈の記事も散見されますが、農水省のデータから、そのような事実はありません。もちろんあらゆる食物が不足した第二次大戦中よりは増えていますが、昭和40年から令和の現在まで、一人あたりの小麦消費量は変化していません。

ちなみに、小麦などを使用していないパパパイナもコメコンもグルテンフリーですが、フエルサとしては世の中で話題になる食品のトレンドを正確に理解し、おいしい豊かな食習慣を皆さんにお届けしたい、という気持ちで日々活動しています。

もちろん、グルテンフリーを実践して体調がよくなった方や、上記の体質によってグルテンを避ける必要がある方にとって、グルテンフリーの選択肢が増えていることは素晴らしいことだとは思いますが、グルテンフリーというワードがひとり歩きしている反面もあるのかな、と感じたので今回私たちのグルテンフリーについての考えを書いてみました。
今回グルテンのブログについてご質問やご意見などあれば、ぜひ書き込み下さい。